体の内側から健康に|健康をサポートする飲み物4選
健康に悪影響を及ぼす可能性のある生活習慣
健康を損なうことにつながる習慣は、人により要因はさまざま。現代人は毎日忙しく、なかなか意識した生活をおくるのは難しいものです。毎日の無意識な生活習慣が体への健康に悪影響を及ぼすこともあります。具体的には
- 食習慣
- 運動習慣
- 睡眠習慣
しかし、食事は毎日3食摂取するもの。ここを意識することで早い段階で健康へのアプローチにつながるはずです。まずは食習慣について掘り下げて解説します。
現代の食習慣では代謝過程で負担のかかるものを摂る傾向にある
もともとの日本人は、比較的人の体の代謝吸収に負担をかけにくい食事を選択して生活していました。しかし、近年に入り食材の欧米化が進行。また、食材の長期保存のためやおいしく食べられるようにといった実情も加味され、さまざまな加工が施されるようになりました。本来食材にはないはずの添加物などが当たり前のように使われるようになったのです。
本来、食材として摂取しなくてもいいものが口から入るということは、体の中では代謝・吸収の過程のほかに解毒代謝も経なくてはなりません。代謝・吸収だけで済んでいた食事の消化過程に解毒が加われば、その分体の負担になるというもの。
そうなると本来、体の内側の健康を担う機能やそのサポートをする機能が、食物の代謝・吸収・解毒に回ってしまいその役割を十分発揮できなくなる機会も増えます。ですので、食事として食べる食材は意識的に選び、体への負担に配慮したいところです。
特に現代の私たちの食事は、欧米化が進み肉食傾向へ。腸への消化吸収にも負担がかかりやすくなっています。また、消化管は体の内側の健康を守る要の臓器。その機能が食事の影響で十分に能力を発揮できないことは由々しき事態と言えるのです。
特に気を付けたいのは調査により疾患への影響を示唆されている食品の過剰摂取
今日、世界中のさまざまな機関で体に負担のかかる食物や添加物の研究がなされています。例えばですが、農林水産省のHPを参照すると興味深い研究結果が確認できます。
「国際がん研究組織(IARC)によるとハムやソーセージなどに代表される「加工肉」は毎日の継続摂取により健康への影響を示唆」というような発表がなされています。
その他には、いわゆる「白い炭水化物」と呼ばれるものやバターなどの「飽和脂肪酸」も健康への影響を複数の研究によって報告されている食品類です。
ぜったいに摂ってはいけないというわけではありませんが、過剰な量の常用摂取は健康への影響があると覚えておいたほうがよいでしょう。
欧米の食材は、もはや私たちの毎日の食卓に上がるものですよね。できれば早い段階で、食習慣をシフトしていきたいところですが、難しい場合には飲み物を活用してみるのも1つの方法です。
すぐに食習慣を変えるのが難しい場合に活用したい健康をサポートする飲み物4選
忙しい現代人では食品を毎日3食、健康を意識して摂取することが難しい場合もあるでしょう。知識として覚えていてもなかなか実行できないという人も多いはず。
その際には、まずは飲み物から意識してみるのもオススメ。食習慣の1つとして「飲み物を意識して過ごしてみる」ことは、比較的手軽に簡単にでき毎日の健康習慣として意識的に過ごすこともできるはず。水分は結果として血液となり、体の「めぐり」に影響を及ぼします。そのめぐりの力を借りて体へアプローチするのも「健康」への近道の1つです。
①水分不足の実情に対し、コップ2杯分の水分摂取。循環血液量を維持し体の調子をサポート
人の体は1日の代謝過程で2.5L程の水分が必要とされています。しかし、私たちは毎日の水分摂取量が不足していると、厚生労働省の調査でも判明しています。夏場の暑い日だけではなく、寒い日では「体が冷えるから」と水分摂取することを嫌厭してしまっているケースもあるでしょう。
日本人の水分摂取量の不足から、今日では厚生労働省が主体となっている「水分摂取推進運動」も提示されています。まずは「朝・夕にコップ1杯ずつ」水分を摂ることを意識して、寝起きの軽脱水状態へのアプローチと1日のめぐりのサポートを試みましょう。
②お茶やコーヒーなどのポリフェノールで酸化ストレスをサポート
体内ではさまざまな代謝吸収過程により、酸化反応が起こります。その酸化反応により体に負担がかかる作用を「酸化ストレス」と呼びます。この酸化ストレスが体の細胞にとってはダメージにつながることも多いもの。体の不調や病気への影響を考えるなら、この「酸化ストレス」とどのように付き合っていくかが重要なのです。
酸化ストレスへのアプローチができる飲み物の成分と言えば「ポリフェノール」。ポリフェノールは酸化ストレスの元となる「AH(抗酸化性物質)」に反応し、体への影響を除いてくれることがわかっています。
ポリフェノールが含まれている飲み物として有名なのは
- コーヒー(200mg/100g中)
- 紅茶(115mg/100g中)
- 緑茶(96mg/100g中)
しかし、一方でカフェインの含まれているものであれば過剰摂取にも気を付けたいところ。また、カフェインは利尿作用もあるので1日の上限を守りつつ、水分も意識的に摂りながら活用しましょう。
③不足しているビタミンやミネラルを補うのにフレッシュジュースやスムージー
厚生労働省や農林水産省では、体の健康維持のためや疾患へのアプローチサポートのためにも、毎日一定量の野菜やくだものを摂取することを推奨しています。
参考:公益財団法人 中央果実協会「果物と健康」
実際に厚生労働省による平成30年に調査した「国民健康・栄養調査」を参照すると、野菜類平均摂取量で「成人男性で約290g、女性で約270g」と推奨量である350gを下回っているのがわかります。
これらの量を手軽に補うには朝にフレッシュジュースやスムージーで手軽に「飲み物」で補いましょう。
市販品は砂糖などの添加物が加えられていたり加熱処理を施されていてビタミンなどが壊れていたりして、思うような栄養価が得られない可能性もあります。
野菜やくだものそのものを摂取することを目的とするなら、自分で選んでミキサーにかけてドリンクとして摂取しましょう。
④良質なアミノ酸でたんぱく質に。甘酒でお腹の調子もサポート
甘酒も古くから、高い栄養価があるとのことで日本人に親しまれてきた飲み物です。実際に農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センターの資料を参考にすると、「12種類以上のオリゴ糖や遊離アミノ酸、ビタミンB群」が含まれているのが明らかになっています。
特に意識して摂りたいのは麹(こうじ)甘酒。麹甘酒には必須アミノ酸である「バリン、ロイシン、イソロイシン」が含まれており、体の疲労時に作られる物質にアプローチできることもわかっています。(ハウス食品調べ)
必須アミノ酸は体内では作られません。食事で補わなければなりませんが、食べ物として摂るとなるとなかなか大変です。その点、甘酒であれば手軽に摂取できるはず。毎日の健康サポート飲料として活用しましょう。
まとめ
今回は健康につながる生活習慣として、取り入れやすい「飲み物でアプローチする方法」を解説しました。飲み物は移動中であっても手軽に摂取できます。手元においておけるので、1日3食の食事よりももっと手軽に健康へのアプローチができるはずです。
ただ、飲み物は飲む時の舌触りや味により個人的な好みもあるでしょう。そんな時にはサプリメントや健康食品も取り入れて、健康維持のサポートに活用してみましょう。
何も変えないよりかは、間違いなく健康への一助になるはずです。食習慣を変え、体の内面から健康へ近づくためにも、まずはできることから始めてみてください。