中分子フコイダンとは

中分子フコイダンとは

中分子フコイダンとは

メディフコイダンドリンクに含まれる”中分子フコイダン”とは、主に海藻に含まれるフコイダンという成分を、体に吸収されやすい形にしたものです。

フコイダンがどのようなものなのか、”中分子”であることで何が違うのか、どのような効果がある成分なのかを紐解いていきます。

そもそもフコイダンとは

ワカメやコンブ、めかぶなどの褐藻類(黄褐色や黒褐色の藻類)は、表面がぬめりで覆われています。このぬめりに含まれる主な成分がフコイダンです。

フコイダンは水溶性の食物繊維の一種で、1913年にスウェーデンの科学者によって発見されました。

健康や美容に関するさまざまな作用が解明されており、現在も研究が進められています。

フコイダンの分子量について

分子量とは、分子と呼ばれる“一つのまとまり”に含まれる原子量のことを指します。

フコイダンは、フコースと呼ばれる種類の「糖」に「硫酸基」が鎖のようにつながった構造をしており、特有のぬめりがあります。 そしてこの鎖が長いほど、”分子量”は大きくなります。

海藻の種類や抽出方法によって、フコイダンの分子量は異なってきます。

例えば、トンガ王国産のモズク由来のフコイダンでは、下図に示すように4つの糖(フコース)、1つのグルクロン酸と2つの硫酸基が結合したものを一つのまとまりとして、これが鎖のようにつながりフコイダンの分子を構成しています。

同じフコイダンという物質であっても、この鎖の長さ(分子量)が異なる(1,000程度から300,000程度)ものが存在することが分かっております。

中分子フコイダンとは

高分子・中分子・低分子の違い

近年、様々な研究機関でフコイダンに関する研究が進められ、フコイダンの分子量によって、性質・機能にも違いがある事がわかっています。

私たちは、フコイダンを次のように分けて定義しています。

・低分子フコイダン:分子量~1,000(平均分子量:500程度)

・中分子フコイダン:分子量1,000~10,000

・高分子フコイダン:分子量10,000~(平均分子量:200,000~300,000程度)

高分子
フコイダン
中分子
フコイダン
低分子
フコイダン
構造

高分子フコイダン

中分子フコイダン

低分子フコイダン

平均分子量:200,000~300,000 平均分子量:1,000~10,000 平均分子量:1,000未満
性質

フコースや硫酸基が結合しており、
フコイダンの性質がある

フコースや硫酸基が結合しており、
フコイダンの性質がある

フコースや硫酸基が分解され、
フコイダン本来の性質が弱い

吸収性

腸管からの吸水性が低い

腸管からの吸水性が高い

腸管からの吸水性が高い

高分子フコイダンの特長

分子量10,000以上のフコイダンは全て、「高分子フコイダン」に分類されます。

高分子フコイダンは、多くの糖や硫酸基を含んでおり、体内に吸収されると大きな健康パワーが期待できると考えられています。

しかしながら、高分子フコイダンは体内に吸収されるにはサイズが大きすぎて、実際はその一部しか吸収されません

そのため、十分にフコイダンの健康パワーが得られないことになります。

中分子フコイダンの特長

当社が新たに開発したものが、「中分子フコイダン」です。

中分子フコイダンは体内に吸収するには適度なサイズであるため、本来の力を発揮できると考えられています。

したがって中分子フコイダンは、フコイダンの健康パワーを効率的に体内に取り込める理想的なフコイダンの形態であると言えます。

低分子フコイダンの特長

分⼦量1,000未満のフコイダンは、「低分⼦フコイダン」に分類されます。

分子が小さい分、他のフコイダンと比べて体内に吸収されやすいと考えられます。

しかし分子量が小さいということは、フコースや硫酸基が分解され、フコイダン本来の性質が弱いため、十分な健康パワーは得られません。

したがって分子量1,000を下回る物質はもはやフコイダンとは言えず、十分な働きが期待できないものである、と当社は考えています。

中分子フコイダンに期待される効果とは?

中分子フコイダンは主に、健康維持と美容に効果が期待できます。

日常的に摂取することで、健康的でイキイキと豊かな毎日を過ごせるでしょう。

また、美容に関して期待できる効果として、ダイエット中のうれしい働きがあります。

フコイダン特有のねばりが胃の中に入ってきた食べ物をキャッチし、胃から腸への移動スピードを落とします。
これにより腹持ちがよくなり、さらに糖質や脂質(コレステロール)などの栄養素をネバリが包み込むため、吸収を穏やかにする働きが期待できます。

中分子フコイダンを含む食べ物について

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結論から言うと、中分子フコイダンを食べ物のみで摂取するのは非常に難しいでしょう。

というのも、食品としてのワカメやモズクはフコイダンを含むものの、健康ドリンクやサプリメントのようにフコイダンの抽出や中分子化処理などをしていないため、健康パワーに優れる“中分子フコイダン”の含有率が極めて少ないことが分かっています。

また、ワカメやコンブ、めかぶなどの褐藻類に含まれている状態のフコイダンは、ほとんどが分子量200,000以上の⾼分⼦の状態。含有量は十分ですが、効率的に体内に吸収されづらい分子量です。

実際に褐藻類を⾷べて、フコイダンを摂取するには、量の問題もあります。例えば、1gのフコイダンを摂取するためには、ワカメや真コンブを1kg以上も⾷べる必要があるとされます。

そのため、中分子フコイダンの摂取には、中分子フコイダンの含有率が高いフコイダンドリンクやサプリメントを摂取いただくことをおすすめします。

海藻から中分子フコイダンを抽出する方法

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中分⼦フコイダンは、次のような⽅法で抽出しています。

抽出手順①

原料となるトンガ産の天然モズクをよく洗い、処理に適したペースト状に加⼯します。

抽出手順②

エキスを抽出する酸や酵素、⾼圧熱⽔などを使って、ペースト状にした天然モズクからエキスを抽出します。

酸性の強さと抽出時間の調節によって、エキスに含まれるフコイダンの分⼦量を調整します。分⼦の分解がうまく進まないと⾼分⼦ばかりになり、逆に分解しすぎると低分⼦ばかりになってしまうため、細かな調整がとても大切な作業です。

ただし、本工程においては、フコイダンの分子量を中分子へと精度よく調整することはできません。

抽出手順③

抽出したエキスに含まれているモズクのしぼりかすやフコイダン以外の成分を取り除き、フコイダンの純度を高めます。

抽出手順④

抽出エキスは酸性に傾いているため、中和処理により無害にします。中和後、特殊なろ過装置を使って、エキスをさらに精製します。

抽出手順⑤

精製されたエキスを殺菌処理します。

抽出手順⑥

最後に中分⼦化処理を⾏います。中分子化処理には当社オリジナルの技術を用いており、より多くの中分子フコイダンを摂取できるように中分子フコイダンの割合が最大濃度となるよう調整します。

中分子フコイダンの摂取量の目安

もずく

これまで、フコイダンの1日摂取量の目安は1〜3gが望ましいと言われてきました。

ただ、ワカメやモズクなどの食品で直接摂取することはもちろんのこと、フコイダンを摂取することを目的に開発された専用のフコイダンドリンクやサプリメントであっても、フコイダンを1日1~3gを摂取するのはなかなか負担がかかります。

そこで、十分な健康パワーが期待できる「中分子フコイダン」を効率的に摂取できれば、1日1〜3gの摂取がもっと簡単で負担もかかりません。
中分子フコイダンを主としたメディフコイダンドリンクの場合、1日あたり1本~3本(フコイダン0.4~1.2g)を目安として摂取してみることを推奨しております。

まとめ

フコイダンを抽出し、独自の技術で”中分子フコイダン”にすることで、フコイダンの健康パワーを十分に活かすことができます。

「いつも元気でいたい」「頑張りすぎている身体に、いいことをプラスしたい」という方に、中分子フコイダンという新習慣を提案します。

中分子フコイダンで健康的な毎日を目指してみてはいかがでしょうか?