フコイダンとは
フコイダンとは
フコイダンについて
「フコイダン」は、昆布やわかめ、もずくといった海藻類のぬめり成分です。1970年頃、フコイダンが「体内の細胞にアプローチする可能性」があることをきっかけに研究が進みました。さまざまな健康パワーにつながるだけではなく美容にも良い影響があることもわかっています。
もっともフコイダンが含まれている食材は「もずく」や「めかぶ」で、日本人に馴染みの深い食材であることから、摂取しやすいことも魅力です。
しかし、フコイダンを食材から摂取した場合の大きな問題があります。それは「分子量」です。加工されていないフコイダンの分子量はとても大きく、食材から直接摂取しようとするとその大きさから効率良く吸収ができないのです。
分子量とは、簡単に言えば物質の大きさです。
人間は食べ物を食べたときに、胃で消化したあと小腸で食べ物から栄養成分を吸収します。消化吸収の際に小腸の表面にあるフィルターを通過しなければならないのですが、吸収したい栄養素が大きすぎてしまうと、そのフィルターに引っかかってしまいうまく吸収されません。
そのため、フコイダンを含むサプリやドリンクなどの商品には、加工をし吸収されやすくしたフコイダンが使われているものも存在します。
したがってフコイダンを含む健康食品を選ぶときには、この「分子量」に注目しましょう。そしてフコイダンは分子の大きさにより「高分子・低分子・中分子」にわけられます。
高分子・中分子・低分子とは?
高分子フコイダン
高分子フコイダンは、分子量(サイズ)が大きいフコイダンを指します。
高分子フコイダンの良さは、加工されていない天然のフコイダンであること。加工がされていないため、フコイダンの持つ健康に良い性質も強いです。
しかし、天然のフコイダンは分子量が大きいため、小腸で吸収されにくくなってしまいます。つまり、フコイダンの健康効果は強いですが体に取り込むことができないため、健康パワーは得られにくいのです。
中分子フコイダン
結論、フコイダンを一番効率良く摂取し健康パワーを享受したい場合、中分子フコイダンがおすすめです。高分子フコイダンを加工し、分子量を少しだけ小さく調整、吸収しやすくしたものを中分子フコイダンと呼んでいます。
フコイダンは加工して、分子量を変えることができます。しかし、先ほども述べたように分子量を適切に選択しないとフコイダンの健康パワーを維持することが困難になります。そのため、フコイダンを吸収しやすくし健康効果もしっかり得たい場合には、中分子フコイダンが現在では理想的と言われています。
低分子フコイダン
フコイダンを吸収しやすくし、分子量(サイズ)を小さくしたものが低分子フコイダン。分子量が小さく体には取り込みやすいのですが、フコイダンが健康パワーを発揮できる最低限の大きさよりも小さいため、健康にアプローチする効果が弱まってしまう可能性があります。
フコイダンの健康パワーをしっかり得るためには、低分子フコイダンではなかなか難しいと言えるでしょう。
>>フコイダンの分子量について詳しくは「フコイダンラボ 分子量」で検索
高分子 フコイダン |
中分子 フコイダン |
低分子 フコイダン |
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構造 |
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平均分子量:200,000~300,000 | 平均分子量:1,000~10,000 | 平均分子量:1,000未満 | |
性質 |
フコースや硫酸基が結合しており、 |
フコースや硫酸基が結合しており、 |
フコースや硫酸基が分解され、 |
吸収性 |
腸管からの吸水性が低い |
腸管からの吸水性が高い |
腸管からの吸水性が高い |
フコイダンが注目されている理由
フコイダンは近年研究が進み、さまざまなパワーや可能性が報告されています。
生活習慣病の要因低減の可能性 | ・コレステロール低下により動脈硬化の改善が期待できる ・血糖値の上昇を抑えることが期待できる |
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抗ウイルス作用の可能性 | ・インフルエンザウイルスの感染力低下が期待できる ・免疫力を高める作用も示唆される |
抗アレルギー作用の可能性 | 花粉症やアトピー性皮膚炎などを緩和する効果が期待できる |
胃の不快感の改善作用 | 胃の粘膜を保護する効果がある |
美容効果 | 化粧品にも配合されており、高い保湿効果がある |
(参照:「期待される効能・効果」内閣府認証 特定非営利活動法人 NPOフコイダン研究所)
フコイダンひとつでこれだけの健康パワーが期待できます。日常生活に取り入れる人が多いのも納得できるでしょう。
近年ではフコイダンが含まれるサプリやドリンクも発売されるようになりました
フコイダンが商品化され注目される理由
フコイダンは天然成分です。現在の技術では、人工的にフコイダンを作ることはできません。フコイダンを使用した製品は、海藻から抽出したものを使用し、吸収しやすいように加工してあるものがほとんど。
私たちが普段健康のためとはいえ口にしているものには、人工甘味料や保存料など、多くの人工成分が使われています。その点、フコイダンを含む製品は、天然成分由来のものが大半なので体のことをより考えた成分として摂取できます。
フコイダンを含む食べ物について
フコイダンは、もずくやめかぶなどの海藻類に多く含まれています。食材から摂取する場合にオススメなのは海藻。 海藻ごとに含まれるフコイダンの量は異なるため、なるべく多く含む食べ物を選ぶと良いでしょう。
しかし、フコイダンの健康パワーをしっかり得るためには食材からだけでは難しいと言えるでしょう。食品に含まれる天然のフコイダンは分子量が大きく、小腸で吸収されにくいのです。
一方で低分子フコイダンだと、せっかくの健康効果が弱まってしまう可能性もあります。そのため高分子フコイダンの高い健康効果と、吸収効率のいい低分子フコイダンの良さをいいとこ取りをした、中分子フコイダンが使用されている商品がおすすめです。
また、フコイダンを摂取する際には無駄な負荷を体にかけないためにも、できれば余計な添加物が含まれていない商品を賢く選びましょう。
フコイダンを継続して摂取している方からは、「不調が出なくなった」「体調が悪くなりそうなときに飲むと悪化しにくい」といった嬉しい声も。
天然由来の成分で薬ではないので、気軽に生活に取り入れられるのが魅力です。
フコイダンの研究情報
フコイダンの高い健康効果については、日々研究が進められています。その中でも期待されているのが、異常増殖細胞を抑制する効果です。
2020年の厚生労働省による統計調査によると、日本人の死因でもっとも多いのは悪性新生物。(参考:厚生労働省|令和2年(2020) 人口動態統計月報年計(概数)の概況)
今後フコイダンは、医療の分野でも活躍するようになっていくでしょう。
臨床結果など「中分子フコイダン療法」に関して気になる方はぜひ検索してみてください。
健康に良いとされるフコイダン。医療界で研究がなされるほど、その効果は注目を集めています。フコイダンの健康パワーを享受するためには、中分子フコイダンを使用したもので、濃度が高いものを選ぶことが大切です。フコイダンを効率良く体に取り入れることで、しっかりと効果の実感につなげましょう。
また年を重ねると、なんとなくだるかったり胃のもたつきを感じたりなど、不調を感じやすくなったという方も少なくないはずです。
ぜひフコイダンを生活に取り入れて、いきいきとした毎日を過ごしてみませんか?